ソフトフィルターの作り方2012/02/12

デジカメで星景写真を撮ると、明るい星も暗い星も小さく写り、星座の形が分からなくなります。フィルムのころは、フィルム内部で反射が起こったおかげで星もそこそこ大きく、星景・星座写真には何の苦労もありませんでした。
そこで、ほとんどの人はカメラレンズの前にソフト系フィルターをつけて撮影していますが、フィルム時代のぼけ方と違って微恒星やまわりの景色までぼやけてしまって、どうも好きになれません。明るい星だけをぼかして、他の部分はくっきりとできないものでしょうか。

私が星景写真で愛用しているのは、手作りフィルターです。作り方は至って簡単。まず、クリアーラッカーのスプレーと、フィルター(レンズ保護用のフィルターなど)を用意します。
1mぐらい離れたところから、シュッと1秒ぐらいスプレーします。超簡単、これで完成です。失敗した場合は、アルコールで拭き取り、何度でもチャレンジできます。


さて、写りの方はこんな感じです。
まずは、ノーフィルター
星座の形がさっぱり分かりません。銀河ねらいならOKですね!



次は、自作フィルター使用
夏の大三角がばっちり分かります。
冬の大三角や星の色まで分かりやすい!
市販のフィルターに比べて、かっちりした感じに仕上がります。星のぼやけ方がちょっとかくかくしているところが好みの分かれるところかと思いますが、微恒星もぼけることなく自分としてはこちらの方がいいと自画自賛しているのですが、どうでしょうか?なにせ、安く作れるので、強弱をつけて何枚か作り、レンズ径や絞りなどの違いで使い分けするのもいいかもしれません。